トイレ用の洗剤には、多くの場合、強酸性をもつ塩酸が主に使用されています。強酸とは、水溶液の性質(中性、酸性、アルカリ性)を決めるpHが3以下の溶液のことをいいます。
この酸には細胞膜を分解したり、細菌や微生物に必要な酵素を分解する作用があります。このため、酸性洗剤はトイレの洗剤だけでなく、医療現場の殺菌・除菌や、手洗い、農薬の代わりにまで使用されているのです。
ここで注意しなければいけないのは塩素系漂白剤等の塩素系洗剤と、この酸性洗剤を併用すると、互いの効果を相殺するどころか、塩素ガスなどが発生することです。大変危険ですので、十分慎重に取り扱う必要があります。
なお、トイレの洗剤には酸性洗剤だけでなく、中性洗剤、アルカリ性洗剤のものも市販されています。アルカリは酸よりも作用が強いため、より頑固な汚れ落としに使われるのが一般的です。中性洗剤は酸やアルカリに頼らずに、主に界面活性剤の作用で汚れを落とします。酸性洗剤やアルカリ性洗剤は、この界面活性剤では落としきれない汚れを落とすための助剤として酸やアルカリが加えてあるものなのです
洗剤の効能や特性を十分理解して安全に使用し、健康で便利な生活を送りましょう。
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